財布の種類 – あなたのスタイルに合わせた財布の選び方

財布の種類


あなたは財布を買う時にどのような基準で財布を選択しているでしょうか。
財布を選ぶ基準は人それぞれですが、大きく分類すると以下のようなポイントが挙げられます。

・価格:どの程度の予算なのか。
・素材:本革か布か。または牛革か馬革なのか。
・ブランド:国産ブランドか外国ブランドか。
・種類(形)
・色:ビジネス用に無難な黒かプライベート用にユニークな色か。

本ページではこの中の「種類」に注目してどのような財布がどのようなスタイルの人間に合っているのかのをご紹介したいと思います。
「今流行の○○のブランドの財布が良い」だとか「予算は2万円以下かな…」または「ステータスとしてフランスのハイブランドを…」という声を良く耳にしますが、そのような理由で決めた財布、あなたの持っている財布は本当に使いやすいでしょうか。

それでは、それぞれの財布を大まかに見ていきましょう。
詳しくは各項目ごとにリンクが張ってありますので、そちらをご参考ください。

長財布、ロングウォレット

メンズ財布の中で二つ折り財布と並んでツートップとして挙げられるのが長財布です。シーンとしてはビジネスやフォーマルな場面で合わせることの多い長財布ですが、一言と長財布と言っても種類は多岐に渡ります。

長財布において最もシェアを集めるのは容量重視のラウンドファスナー長財布とスタイリッシュな薄さが魅力のかぶせ蓋タイプの長財布です。長財布をお考えの方は「どっちの方がいいのか?」という疑問が生じると思いますが、長所短所は全く異なり使用する人の生活スタイルやファッションスタイルによってメリット・デメリットを考慮して使用する長財布を選ぶ必要があります。

また長財布の変わり種としては開閉部にボタンがあるフラップ財布L字ファスナータイプの長財布も人気がある長財布のタイプです。それでは、それぞれの使い方やメリットデメリットを見ていきましょう。

ビジネスマンの相棒として「かぶせ蓋タイプ長財布」

かぶせ蓋長財布

「長財布」と言えば真っ先に思い浮かぶことのできるファスナーやボタンが付いていない容易に財布を開閉することのできるかぶせ蓋長財布。「二つ折り長財布」とも言うかぶせ蓋タイプの長財布はビジネスシーンにおいて非常に強いシェを誇る長財布で、スーツやコートを着用することの多い大人の男性には非常に頼もしいパートナーとなる財布です。

スーツシーンで使用される要因として挙げられるのはスタイリッシュな外観やお札を曲げないで収納できる仕様もそうですが、最も大きいのはタイトなスーツやコートの内ポケットに入れてもシルエットを崩さないことが挙げられます。

他の二つ折り財布やラウンドファスナー長財布は厚さが気になったり大きすぎたりと体に密着する内ポケットに入れる場合「内ポケットに何か入っている」という感覚が非常に邪魔になります。中でも最近は格ブランドで薄さ・軽さを徹底して追い求めたかぶせ蓋タイプの長財布が販売されています。免許証やクレジットカードといった最低限な大事なものを肌身離さず持っておく必要のあるビジネスマンにとっては仕事の相棒として一つは用意しておいたほうが良い財布です。

随一の収納力を誇る「ラウンドファスナー(ジップ)財布」

ラウンドファスナー長財布

長財布ユーザの中でも高いシェアを誇る財布の周りをぐるっと一周ファスナーで囲んであるラウンドファスナー長財布。長財布を使用している人にとってはラウンドファスナータイプかかぶせ蓋タイプのどっちを選ぶかと考える方がほとんどです。それぞれのメリットデメリットは明確なのでそれらを自分の生活スタイルに合わせれば容易に選択できると思います。

まずラウンドファスナー長財布の最大のメリットはその容量です。小銭入れはもちろんのこと、カードポケットも二つ折り財布の2倍~3倍あるラウンドファスナー長財布も珍しくなく、レシートや通帳、大きめのものだとパスポートなども収納できる容量を誇ります。そのため、財布の中にメモやレシート等を入れておきたい方やポイントカードを多く持ち歩きたい方には非常におすすめできるタイプの財布です。

さらにメリットは容量だけではなく、ファスナーがぐるっと一周回っているためカードや紙幣等が誤って落ちてしまうことがまずありません。ファスナーが付いているということで精神的にも財布の中身が守られているという感覚があるため、ラウンドファスナー長財布にはお金の安全性も大いにあると言えます。

反面、ラウンドファスナー長財布のデメリットとして挙げられるのは携帯性が低いことです。二つ折り財布の約2倍程の面積があるためズボンの後ろポケットに入れることはもちろんNG。厚みのある財布も多く、シルエットが崩れてしまう可能性があるためスーツの内ポケットにも入れるのはおすすめできません。使い方としては常に鞄に入れて携帯し、使用の際には取り出す必要があるということを考慮しなければなりません。

ボタンタイプ・フラップタイプ

ボタン・フラップタイプ


レディース長財布には広く一般的ですが、メンズの長財布としてはあまり見ないタイプとしてボタンタイプの長財布があります。多くはフラップ部分にボタンが付いており開閉することからフラップ財布、2つのボタンが付いていればダブルフラップ財布等と呼ばれたりします。

イルビゾンテのようなユニセックスなブランドでは主流のフラップ長財布、他のメンズ向けレザーブランドでは長財布や二つ折り財布、ラウンドファスナー長財布を揃えていてもフラップ財布は一つや二つといった具合でマイナーな財布に分類されます。しかし、ココマイスターのナポレオンカーフや、ワイルドスワンズのウェーブ等のように人気アイテムとしてロングセラーとなっているのもあるため、ボタン式のをお探しの方は前述ブランドをチェックしてみてはいかがでしょうか。

不動の人気タイプ「二つ折り財布」

二つ折り財布

二つ折り財布は国内において男性の所有率が最も高い財布です。長財布の半分程度の大きさで携帯性が高く、後ろポケットに入れて気軽に持ち歩けるメリットがあります。また財布を開閉する際には手に収まるフィット感は大きな財布では味わえない感覚を味わえます。
当ホームページの管理人も二つ折り財布を使用しており、鞄やリュックを持たないでふらっと財布とスマホだけをポケットに入れて散歩というのも二つ折り財布だからできるのです。

二つ折り財布の最も大きなデメリットとしてよく挙げられるのは容量の少なさです。ラウンドファスナー長財布と比較すると容量は半分程度にまで絞られてしまい、レシートやカードを多く持ちたい方には不向きです。また気軽に持ち歩けると言って二つ折り財布をポケットに入れてばかりいると劣化が早まるという問題点もあります。
補足ではありますが、私は車やイス等に座る際には必ず財布を後ろポケットから取り出す習慣をつけています。

コアユーザーのための「三つ折り財布」

三つ折り財布

海外のハイブランドで販売されるコンパクトウォレットを除き、メンズの三つ折り財布は比較的マイナーに分類される三つ折り財布。長財布や二つ折り財布と比較すると特殊な構造の三つ折り財布は二つ折り財布よりも収納力は少し高く、長財布よりもコンパクトな中間のポジションにいる財布です。

三つ折り財布を常にラインナップし、販売しているブランドは国内・海外含め少数に限られていますが、それぞれのブランドの象徴的財布として三つ折り財布にはコアなユーザが存在しています。国内ではラストクロップス、ワイルドスワンズココマイスターの三つ折り財布は非常に人気で、英国のホワイトハウスコックス、エッティンガー、イタリアのイルビゾンテ等が三つ折り財布をラインナップしている主要ブランドとして挙げられます。

これらのブランドの三つ折り財布は形状はどれも似たものになりますが、それぞれのブランドのこだわりがしっかりと財布に反映されている個性的なブランドばかりなので、三つ折り財布ユーザは今一度これらのブランドの三つ折り財布も見てみてはいかがでしょうか。

キャッシュレスの味方「コンパクトウォレット、ミニ財布」

コンパクト財布
出典:amazon.co.jp

ここ数年で格ブランドが競って販売している財布タイプのコンパクトウォレット、ミニ財布。二つ折り財布よりも小さい形状で、小銭やカード、お札を収納できる非常に考えられており、機能性財布として見ることのできる財布です。

著者であるわたしも所有しているこのコンパクトウォレットのメリットは言わずもがなその携帯性です。ほとんどの支払いはカード決済のわたしは必要最低限のクレジットカードと免許証、場合によってはポイントカードを入れて、更に非常時のため常に硬貨を数枚、紙幣を数枚をコンパクトウォレットに入れて持ち歩いています。

ジーンズの後ろポケットに入れていますが、二つ折り財布よりも気にせず携帯することができ、シルエットも崩れることはありません。子供とふらっと散歩したり、お買い物したりするときもこのミニ財布ひとつで事足りるため、現在わたしのスタイルはこのミニ財布一択となりました。しかし、銀行や冠婚葬祭時にはかぶせ蓋タイプの長財布を持つなどの使い分けも行っています。

このコンパクトウォレットを探す場合、国内レザーブランドもいいですが、まずは海外のハイブランドをおすすめします。特にバレンシアガ、プラダ、ヴィヴィアン・ウエストウッド、サンローランルイ・ヴィトンと言ったハイブランドのコンパクトウォレットの人気が高く、芸能人やハリウッドセレブも使用しているシーンも見られており、格ハイブランドがラインナップに追加しているため、それぞれのスマートなミニ財布を見てみることをおすすめします。

多種多様な「小銭入れ・コインケース」

小銭入れ

小銭入れ、コインケースは硬貨を入れることに特化した小型財布を指します。小銭入れには非常に様々なスタイルのものが存在し、使いやすさやデザイン面でも趣向が分かれるところでもあり、こだわりを見せつけられる財布とも言えます。

国内レザーブランド、海外ハイブランドでも「小銭入れ・コインケース」というアイテムを販売しているブランドは多く、主に以下の種類に分けられます。

  • ラウンドファスナータイプ
  • L字ファスナータイプ
  • ボックスタイプ
  • 馬蹄型
  • がま口タイプ

多様化した小銭入れ財布を網羅するにはキリがありませんが、大きくわけると以上のようになります。特に馬蹄型やがま口タイプのものは小銭入れ財布ならではという構造のため自分らしいこだわりを持てる財布として非常におすすめできます。

また、海外ブランドでは圧倒的にファスナータイプのものが多く、コンパクトウォレットのようにカードや折りたたんだ紙幣を収納できるものもあるため、小銭入れは「硬貨しか持ち歩けない」という考えを改める必要があります。

可愛らしくも実用的な「がま口財布」

がま口財布
出典:amazon.co.jp

「古き好き」というイメージと「お洒落で可愛い」というイメージが共存しているがま口財布。男性としては少し手が出しづらい印象のがま口財布ですが、ワンタッチで開閉できるため以外にも可愛らしさよりも実用性に優れた財布です。

多くのがま口財布は布製のものが多く女性が使いやすいデザインのものがほとんどですが、イルビゾンテやダコタといったブランドには男性にも使いやすい色やデザインを用いたがま口も販売されています。

特にイルビゾンテには自然と長財布にがま口を取り入れたデザインの財布もあり、話題づくりや他とは差をつけたい財布を持ちたい方にはおすすめできます。一度使ってみれば、外見もさることながら大きく口を開くことのできるがま口財布の実用性にハマってしまうユーザもいるかもしれません。

究極のミニマリスト「マネークリップ」

マネークリップ

コンパクトウォレットのように財布の形態を極力小さくしたい方におすすめできるのはマネークリップです。マネークリップとはその名の通り財布の根幹部分が紙幣を挟むクリップ状の財布のことを指し、ミニマリズムに則った形状をしています。

一言に「マネークリップ」と言っても種類はさまざま存在しており、大きく分けられるのが真鍮やシルバーで作られた金属製のメタリックなマネークリップと二つ折りの皮革に金属のクリップが内蔵されているマネークリップの2種類です。

最近は、後者のマネークリップが格ハイブランドでも見られるようになっており、紙幣に限らずカード入れも内蔵されている等、機能性も多様化しています。しかし、マネークリップという形状はそのままに、こだわりの皮革に紙幣を挟むと言ったスタイリッシュな財布は財布の種類として確立されたものになっています。

紙幣を数枚とクレジットカードのみを持つ方や紙幣だけを持つ少しセレブ感ある使い方、更には前述しているコンパクトウォレットよりも機能性を制限し、財布を最小限に留めたい方などミニマリストの方におすすめできるのがマネークリップという財布の種類です。

また財布の種類ではなく、財布の素材や色で財布選びをしたい方はこちらをご参考ください。