本ページでは、革の本場であるイタリアのトスカーナ地方のタンナー「オリーチェ社」の「オリーチェレザー」の特徴とオリーチェレザーのおすすめ財布をご紹介します。
手間のかかるベジタブルタンニンによって鞣された革は「本革」として、高価になりがちですが、本ページで紹介する財布は可能な限り価格を抑え、初めて本革財布を持つ方や高校生、学生にも手の届くほどリーズナブルな価格設定がなされています。
そんなお求めやすい価格ですが、革財布の醍醐味である経年変化(エイジング)が楽しめるイタリアンレザーである「オリーチェレザー」をご紹介していきます。
オリーチェレザーとは?
オリーチェレザーとは革の本場であるイタリア・トスカーナ地方のタンナーであるオリーチェ(Orice)社によってベジタブルタンニング法と呼ばれる製法で作られた皮革のことです。
伝統製法には環境に配慮し、自然の風合いを残すことに重きを置いた「ベジタブルタンニン法」は、その名の通り、植物性のタンニンのみを使用した鞣し方法です。
生きていた状態に近いまま革になるため、傷や皺の多い皮を使用することが出来ず、手間がかかく製法のため一般の皮革よりも高値で取引される傾向にあります。
このオリーチェレザーはコードバンやブライドルレザーといった堅牢な皮革とは反して比較的柔らかく、経年変化のしやすい特徴があります。
このベジタブルタンニンの品質維持、品質保障のため、現地であるイタリアではベジタブルタンニング協会という組合が作られ、所属するタンナーの革に証明書を与えています。 それがオリーチェのロゴの横にある手形の刻印です。
オリーチェレザーの特徴
ここではオリーチェレザーの特徴について解説していきます。他の皮革と比べてみても「ここが強い!」という点は下記の3つです。
- 発色の良さ
- 経年変化(エイジング)
- 価格の安さ
それでは、オリーチェレザーのメリットとなる特徴をひとつひとつ解説していきます。
発色の良さ
オリーチェ社のオリーチェレザーは非常に発色の良いのが特徴です。発色の良さではタンニン鞣しよりもクロム鞣しをされた革の方が良い印象があるのですが、オリーチェレザーは黒やバーガンディーと言った定番色はもちろんのこと、赤色に近い「オレンジ」や「グリーン」等明るい色の発色の良さが目立ちます。
それぞれの色は時間の経過と共に色に深みが増し、艶が生まれてきます。男性はもちろん、女性へのプレゼントにもおすすめできる財布のひとつです。
経年変化(エイジング)
発色の良さも然ることのながらイタリアンレザーの醍醐味といえるのは経年変化(エイジング)です。特にオリーチェバケッタレザーは、使用していくにつれて革の中に含まれているオイルが徐々に滲み出て味のある表情へと変化していきます。
エイジングを楽しみたい方は是非オリーチェバケッタレザーのアイテムを使用してみることをおすすめいたします。
価格の安さ
上記で紹介したオリーチェレザーを使用した財布をみると、どれも他ブランドよりも価格が安いことに気がつくはずです。
本革財布となると3万円くらいは見ておく必要があります。更にイタリアのバケッタレザーは非常に手間のかかる革として知られており長財布であれば4万円程度するブランドもある程です。しかし、上記のオリーチェレザー財布は最も高いラウンドファスナー長財布で1万5千円を切っています。
ベジタブルタンニンレザーは手間がかかるのに、なぜこのような価格をつけられるのでしょうか。
MADE IN CHINA
理由の一つ目に、MADE IN CHINAということが挙げられます。
使用している皮革は正真正銘イタリア産レザーですが、製造縫製は中国で行われており、そこで製造コストを抑えています。
中国製ということで不安という方もいるかと思います。確かに細かな縫製技術やステッチをよくよく見てみると日本製の細部までこだわった財布と比較すると縫製技術・丁寧さは劣るかと思います。
内装のポリエステル素材
理由の二つ目に、内装に革ではないポリエステル素材が使用されているということです。意外にハイブランドや名門レザーブランドでも革以外の素材を裏地に使用することはあるため一概に「悪い」とは言えませんが、革以外の素材を上手に使用することにより材料コストを抑えています。
素材の耐久性として革よりも劣るポリエステルですが、何もデメリットばかりではありません。
内装にヌメ革を使用している財布は多くありますが、ヌメ革は非常に汚れやすいという特徴があります。特に小銭入れ部分では、小銭と直接触れることにより顕著に黒ずむ原因となります。
反面、ポリエステルは耐久性こそ劣るにしても汚れづらいというメリットがあります。
オリーチェレザーのおすすめ財布5選
オリーチェバケッタレザーロングジッパー財布
ブランド | オリーチェ |
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素材 | オリーチェバケッタレザー |
価格 | 14,300円 |
オリーチェのバケッタレザーを使用したラウンドファスナー長財布です。オイルがしっかり染み込んであるオリーチェバケッタレザーは、メンテナンスフリーでもエイジングが楽しめる革財布初心者にもぴったりの長財布です。バーニング加工を施した外装はしっとりと落ち着いた印象の色合いで、財布正面のオリーチェのロゴが特徴的です。
カラーバリエーションは、定番の「革らしい」色のブラウン、ダークブラウンと濃い青が美しいネイビーが用意されています。
オリーチェレザーロングジッパーウォレット
ブランド | オリーチェ |
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素材 | オリーチェレザー |
価格 | 14,300円 |
オリーチェの定番ラウンドファスナー長財布です。上記のバケッタレザーとは異なり最初から艷やかな表情が楽しめるオリーチェレザーがイタリアンレザーらしさを放っています。また発色もバケッタレザーよりも鮮やかなで、オイルをたっぷりと含んだ革は使用していくにつれて色が濃く味が出てくる本革仕様です。
カラーは定番のブラック、バーガンディからネイビー、オレンジと5つが用意されていますが、人気商品のため売り切れには注意が必要です。
オリーチェバケッタレザー二つ折り財布 コンパクト
ブランド | オリーチェ |
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素材 | オリーチェバケッタレザー |
価格 | 12,100円 |
オリーチェバケッタレザーを用いた二つ折り財布。ブラウン、ダークブラウン、ネイビーの3色が用意されており、それぞれに白のステッチが施されているためレザーブランドらしいシンプルながらもお洒落なデザインになっています。またこの二つ折り財布はICカードを入れることのできるベロ付きのためカードを多く持ち運ぶ方向けにもおすすめの大容量の二つ折り財布となっています。
また二つ折り財布のベロなしタイプは通常のオリーチェレザー財布で用意されています。
オリーチェレザー ミディウォレット
ブランド | オリーチェ |
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素材 | オリーチェレザー |
価格 | 13,200円 |
オリーチェのミディウォレットは、長財布と二つ折り財布の中間にあたるミディアムサイズの財布です。ユニークな構造のミディウォレットはL字ファスナーのコインケースと、ボタンで開閉するカードポケットと札入れで構成されており、手に収まるサイズですが、二つ折り財布よりも大容量の機能的な財布となっています。
財布の外装にはロゴが存在せず、フロントポケットがアクセントとなっているシンプルながらもお洒落なデザインです。またファスナーの引手にもワンポイントが付いているのもこだわりが感じられます。
オリーチェバケッタレザー三つ折り財布
ブランド | オリーチェ |
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素材 | オリーチェバケッタレザー |
価格 | 9,350円 |
オリーチェのコンパクト三つ折り財布。メゾンや日本のブランドでも流行中のコンパクトサイズの三つ折り財布は、財布背面にコインケース、三つ折り部分に札入れとカードポケットが付いている構造となっています。コンパクトながらも一通りの収納ができるためキャッシュレス化が進む中で活躍できるアイテムと言えます。
この三つ折財布はオリーチェバケッタレザーが用いられており、味わい深い革の表情とエイジングが楽しめる本革財布です。財布正面にはオリーチェのロゴと白のステッチが際立っています。
いかがだったでしょうか。オリーチェ社のオリーチェ財布は非常にリーズナブルな価格で本革財布を楽しめるコストパフォーマンスに優れた財布です。革財布初心者や高校生、学生などに強くおすすめできるブランドとなっています。
オリーチェ社の財布は日本のグレンチェックというブランドの公式オンラインストアから購入することができます。