ココマイスターの人気シリーズである「マットーネ」シリーズには、イタリアのバダラッシカルロ社が作る皮革が使われています。イタリアに1000年もの間伝わる伝統製法により作られたバケッタレザーは使い込むにつれて味わい深い表情を見せて経年変化を楽しませてくれます。
本ページではマットーネ マルチパース(二つ折り財布)を使用して1年ほど経過しましたので、財布の紹介と1年使用した経年変化をご紹介させていただきます。
ココマイスターの二つ折り財布
2009年にスタートして以来、爆発的なスピードで人気レザーブランドとして成長したココマイスター。ココマイスターにはマットーネを始めとした多様な皮革で作られた財布が小銭入れから長財布まで用意されているため、革マニアの方はもちろん、それほど革に興味がない方でもホームページを見ているだけで「こんな革があるのか!」という新たな発見や楽しさがあります。
著者は日常的に二つ折り財布を使用しているので、使用している皮革はもちろん、各ブランドの二つ折り財布の大きさやフィット感、造りも気になってしまいます。マットーネという素晴らしい皮革の前に、ココマイスターの二つ折り財布はどのようなものなのかを見ていきましょう。
ココマイスターの二つ折り財布の大きさは非常に手に収まりが良い丁度いい財布です。ブランドによってはココマイスターの二つ折り財布よりも大きい二つ折り財布あっても小さいものはあまり見かけません。非常に著者としては気に入っているサイズ感です。
マットーネは比較的柔らかい革と聞いていたため1年も経過すればヘタれると思っていましたが、まだこのように厚みがあります。使い方としては、ズボンの後ろポケットに入れることも多かったですが、座る際にはポケットからだし圧をかけないようにしていました。購入当初から見れば革は非常に柔らかくなり、熟れてきた印象はあります。
ココマイスターにはコードバンやオークバーク、ブライドルレザーといったマットーネとは異色の堅牢な革シリーズもあるので、今度はそれらを使用しマットーネ二つ折り財布との比較も行いところです。
財布内側には左にカードポケット、右にボックス型の小銭入れが配置されています。二つ折り財布としてはオーソドックスな構造となっているため使いづらさは感じられません。収納力は決して高くはありませんので、あまりものを詰め込まずに必要最低限のものを持ち歩く必要があります。
ココマイスターの二つ折り財布にはお札入れが2つ用意されており、片方にはカードポケットが二つ用意されています。オーソドックスな構造のココマイスターの二つ折り財布としては特徴的なポイントです。
著者の使い方としては、前面のカードポケットは比較的キツめの設計がされているためカードの出し入れの頻度が低いものを、お札入れ部分のカードポケットは比較的緩く出し入れが用意なため使用頻度の高いクレジットカードを入れています。
最後に小銭入れ部分を見てみましょう。
小銭入れ部分に関して注意点が一つあります。
革財布には小銭入れやお札入れと言った収納箇所の裏地に革を使用するものと革以外の素材を使用するものがあります。
ココマイスターを始めとし、レザーブランドの財布は小銭入れ部分の裏地も革なので非常に汚れやすいです。
革財布を持つと避けては通れず、気にしない方がほとんどかとは思いますが、私はけっこう気にするタイプなので、あまり小銭を入れるのを控えていたのですが、徐々に汚れが目立ってきてしまいました。こうなる前に小銭入れを使用しないということを徹底しておけばと今になって後悔しています…。
マットーネとは
この二つ折り財布に使用されている皮革はココマイスターでは「マットーネ」と呼ばれています。マットーネはココマイスターの中でも比較的人気の高いシリーズとなっており、イタリアの名門タンナーであるバダラッシカルロ社が作っており、バダラッシカルロ社には世界的にも知名度の高いミネルバリスシオという革があるのですが、ミネルバリスシオと同一もしくは非常に近い革がココマイスターのマットーネとなります。
マットーネに限らずバダラッシカルロ社のオイルレザーはゆっくりと時間をかけてオイルを含ませているため、革の心までしっかりとオイルが染み込んであります。そのため、使用していくにつれて中のオイルが表面へ浮き出、使用してる人の手の脂などで非常に革の表情が変わる経年変化(エイジング)が早い革として知られています。
またバダラッシカルロ社の革は香りも強く、非常に安価な革財布とは比較にならないほど革の味わいが異なります。コードバンやブライドルレザーとは趣が異なる味のある革としてバダラッシカルロ社の皮革を一度手に持ってみることをおすすめいたします。
ココマイスターでは、マットーネ以外にも「マルティーニ」シリーズにもバダラッシカルロ社の革を採用しています。
マットーネとバダラッシカルロ社について以下にも詳しく掲載しておりますので、合わせてご参考ください。
マットーネの経年変化
前述の通り、マットーネは非常に経年変化の早い革です。著者がマットーネ二つ折り財布を購入してから1年が経過したため、その革の表情の変化を見てみましょう。
上記の画像はココマイスター公式ホームページに記載されているマットーネのエイジング画像です。革表面が飴色に変化し艶が増していることがわかります。もちろん、これはサンプルとしてココマイスターの方が綺麗にエイジングさせたものであり、革の表情は人それぞ使う人によって三者三様に異なります。
不意に傷が付いてしまったり、エイジングにムラがあったりと。このエイジングこそが革財布の醍醐味と言っても過言ではありません。
これは著者のマットーネ二つ折り財布の経年変化の様子です。写真の撮り方、光の当て方により見え方は大きく異なりますが、ココマイスターの公式ホームページに掲載されているものよりもエイジングが進んでいるように思えます。
左側の購入当初は綺麗な明るいオレンジ色をしていますが、右側の1年経過後は非常に渋い茶色へと変化しています。使用頻度は高く、財布がつぶれないように以外はあまり気にせずガシガシと使用していました。そのため、あまり目立つもので張りませんが、財布表面には傷が多くあります。
次にマットーネマルチパースは内側にヌメ革を使用しているので、ヌメ革がどのように変化したのかも見てみましょう。
購入当初は非常に白っぽく「買ったばかり感」がすごかったのですが、落ち着きのある肌色へと変化してきました。
外側のマットーネは触る頻度が多く、ものと擦れたり手の油などが付着しやすいですが、内側は基本的に閉じたままの状態が長いので、ゆっくりと綺麗に経年変化しているのが見て取れます。
さいごに
ココマイスターの人気シリーズであるバダラッシカルロ社の皮革を使用したマットーネシリーズ。使用していく中で、日々変わっていく革の経年変化を見ていくのが非常に楽しい財布でした。革も程よく柔らかくなり手に収まりの良い大きさで、二つ折り財布として非常に使い勝手の良い財布でした。
このマットーネはココマイスターの中でも最もリーズナブルなシリーズです。初めての本革財布としてや初めてココマイスターの財布を購入を考えている方にもおすすめです。
今回、紹介した財布はこちらになります。
マットーネ マルチパース
価格 | 25,000円 |
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素材 | マットーネ |
ブランド | ココマイスター |
マットーネ オリヴェートパース
価格 | 34,000円 |
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素材 | マットーネ |
ブランド | ココマイスター |