本ページでは、世界中から愛されるイタリアを代表するレザーブランドの「イルビゾンテ」の特徴とおすすめ財布をご紹介します。
日本のレザーブランドではあまり見られないスタイルの財布を作るイルビゾンテは「革を楽しむ」ことを最重要としたアイテムづくりで財布を始め、様々なレザーアイテムをラインナップしています。
また型にとらわれない財布のデザインはレディース・メンズともに人気が高く、豊富なカラーバリエーションではそれぞれが異なるエイジングを見せるためSNS上でもイルビゾンテのエイジングはよく見る光景となっています。
イルビゾンテとは？
1969年にイタリアでスタートしたイルビゾンテは水牛と星印のロゴが目印のレザーブランドです。財布やバッグを手掛けるイルビゾンテの革製品を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。メゾンブランドよりも知名度は低いもののカジュアル層には絶大な人気を誇り、革のエイジングを楽しむブランドとしては世界屈指のブランドです。
またブランドの創業者である「ワニー・ディ・ディフィリッポ」にもイルビゾンテ同様にファンに愛されている人物です。1969年にイタリアはフェレンツェの小路で妻と一緒に営んだ小さな革製品のお店が始まりとなり、現在では欧米はもちろん、日本にも多くのファンがいるほど成長したイルビゾンテは彼自身の人生そのものと言えます。
創業者であるワニー・ディ・フィリッポはこう語っています。
” 雨が降ればどちらも濡れ、晴れればどちらも日にあたり、あなたが日焼けすれば、バックも日に焼けます。
あなたのイル ビゾンテはあなたの一部になるのです。 “
引用：ABOUT IL BISONTE
イルビゾンテの特徴・らしさ
イルビゾンテは日本のレザーブランドに見られる「細部までしっかりと」というよりも革を楽しむために少しラフなデザインがイルビゾンテらしい特徴となっています。
イルビゾンテ財布に見られる主な特徴は下記の通りです。
- ヌメ革
- 切りっぱなしのコバと床面
- 金色ボタン
それでは、ひとつひとつ詳しく解説していきます。
ヌメ革
イルビゾンテを知っている人ならば誰もが連想するアイテムがヌメ革です。ベジタブルタンニンで鞣したイルビゾンテのヌメ革はエイジングしやすいことで知られています。購入当初は明るいキャメル色ですが、使用していく中で段々と色は濃くなり艶が増していき、ブラウンへと変貌を遂げます。
持つ人の使い方によりエイジングの仕方は三者三様、十人十色です。綺麗に上手に経年変化させるためには必要最低限のメンテナンスが必要で、革表面をコーティングしてある製品と比較すると「手間が掛かる」とも言えますが、使用していく中で刻々と変化する財布を見ていれば、単なる道具としてではなく伴に育つパートナーとして愛着が湧くものです。この経年変化こそがイルビゾンテのテーマとなっています。
切りっぱなしのコバと床面
イルビゾンテには切りっぱなしのコバの財布が多くあります。コバとは財布の端のことを指し、一般的なレザーブランドでは耐久性向上のために顔料を塗ったり、染料を染み込ませ蝋で磨いて仕上げることが多いのですが、イルビゾンテはあえて革の断面をそのままにしたデザインとなっています。
切りっぱなしのコバでは「ラフ」や「ワイルド」なイメージがありますが、良い意味で革を楽しめるイルビゾンテらしさが出た要素となります。
もちろん、切りっぱなしのコバ以外にもイルビゾンテには、外装の革でコバを隠してしまう「ヘリ返し」や顔料を塗って仕上げている財布も見られるため、イルビゾンテの財布を選ぶ際にはコバがどのように処理されているのかもチェックする必要があります。
金色ボタン
イルビゾンテの財布や鞄、文具等の様々なアイテムで見かけることの多い水牛と星のイルビゾンテのロゴが刻印された金色ボタン。絶妙なアクセントとしてお洒落度をアップしてくれており、特に黒系のカラーの革との相性はピッタリなので、是非とも金色ボタンがついているアイテムを探してみてはいかがでしょうか。
筆者はどちらかというとシンプルなデザインを好むのですが、イルビゾンテの金色ボタンは意外と気に入っています。愛用しているイルビゾンテの黒色の手帳にも付いており、黒の皮革によく映えるお洒落なアクセントとなっています。
カラーとタイプのバリエーションの豊富さ
イルビゾンテを特徴づける要素としてバリエーションの豊富さがあります。一概には言えませんが、これはお国柄のせいなのでしょうか。
例えば日本のレザーブランドの多くは…
・ラウンドファスナー長財布
・かぶせ蓋タイプの長財布
・二つ折り財布
・コインケース
この4つが主体となり「マチ」の種類が異なっていたり、「小銭入れ」があるタイプとないタイプのように細分化されているところが多く見られます。しかし、このイルビゾンテは上記で挙げたメジャーなタイプはもちろんのこと、言葉では表現しきれない程の形があります。
更にはカラーバリエーションも豊富で、アイテムによっては「ヌメ」「ヤキヌメ」から「オリーブ」「グレー」等のように10色を越える色が用意されています。その中でもやはりヌメの財布が人気を誇っているようですが、すべての色が自然の色合いとなっていますので、それぞれに綺麗な経年変化が期待できます。
イルビゾンテのおすすめメンズ財布
イルビゾンテはユニセックスなデザインが豊富に揃えられていますが、ブランドイメージとしても世間のイメージとしても女性が使用するというイメージが強く感じられます。反対に言うと数多くあるアイテムの中で本当に男性向けのアイテムというのはそれほど多くはありません。
本項ではぜひとも男性におすすめしたいイルビゾンテの財布をご紹介致します。
イルビゾンテ 長財布 小銭入れ付き
| ブランド | イルビゾンテ |
|---|---|
| 素材 | 牛革 |
| 価格 | 19,000円（2019年12月） |
イルビゾンテのかぶせ蓋タイプの長財布。カードポケット部分と小銭入れはボタンで連結しているユニークな構造の長財布ですが、常時ボタンを留めていれば通常の長財布としての使い方もできます。外観は非常にシンプルで財布正面にはイルビゾンテのロゴが刻印されている定番のデザインです。
男性にはブラックを始めとした暗色系やグリーン、ヌメもおすすめできるカラーです。
イルビゾンテ 長財布 L字ファスナー
| ブランド | イルビゾンテ |
|---|---|
| 素材 | 牛革 |
| 価格 | 25,260円（2019年12月） |
イルビゾンテの定番カラーであるヌメのL字ファスナー長財布。最も経年変化が顕著に見られ、持つ人の影響を受けやすい「ヌメ」は素材本来の味わいもそのままに残っているため大変人気のカラーです。財布正面と財布の内部におなじみのイルビゾンテロゴが施されています。
一見、ラウンドファスナーのようですが、L字ファスナータイプのため開きやすく、マチが大きいため視認性もよく非常に使い勝手の良い財布です。
イルビゾンテ 二つ折り財布
| ブランド | イルビゾンテ |
|---|---|
| 素材 | 牛革 |
| 価格 | 25,260円（2019年12月） |
イルビゾンテの二つ折り財布です。イルビゾンテとしては珍しいスタンダードな二つ折り財布の構造で、札入れ、カードポケット、小銭入れが付いています。また財布のコバは切りっぱなしではなくヘリ返しと呼ばれる方法を用いており、コバの強度が向上しているのもポイントのひとつです。
そしてなによりビビッドなグリーンが発色がよくイタリアのブランドらしいシンプルながらも非常にお洒落なデザインとなっています。財布正面の右下には小さくロゴが施されています。
イルビゾンテ 二つ折り財布
| ブランド | イルビゾンテ |
|---|---|
| 素材 | 牛革 |
| 価格 | 23,430円（2019年12月） |
イルビゾンテの留め具に金色ボタンが輝く二つ折り財布です。小銭入れがボタンを外さなくても使用できるように別にL字ファスナーになっており、ボタンを外すことでカードポケット、札入れが使用できる構造となっています。コンパクトな作りでシルエットもお洒落なため、メンズには「ブルー」や「オリーヴァ」などがおすすめです。
何よりも革の上に輝く金色ボタンが非常に良いアクセントとなっているイルビゾンテらしい二つ折り財布です。
イルビゾンテのおすすめストア
イルビゾンテの直営店は北海道は札幌市から九州は鹿児島までありますので、是非近郊にお済みの方は直に手に持ってみることをおすすめします。財布だけではなくバッグや皮革製品が並び、レザー特有の香りに包まれることでしょう。
しかし、近くにお店がない方は公式オンラインストア及び各ECサイトで購入することができます。特にAmazonなどでは通常よりも安い価格で購入できるチャンスがあるためチェックしてみることをおすすめします。
