高齢者にもおすすめしたいKIND Walletの「誰もが使いやすい」財布

KIND Wallet

数多くの財布を取り扱うブランドが連なる日本市場において自分に最適な財布と出会うのは非常に難しくなっています。ブランドにおいては「何を重要視するのか」という疑問に答えることで適したブランドを見つけることができるかもしれません。

例えば価格面を重要視して「リーズナブルな財布」、革にこだわりを持って「イタリア産の革を使用した財布」、最近よく見かけることの多くなったのは小ささを追求した「極小財布」です。

その数多くあるブランドの中で「使いやすさ」を徹底して追求した財布が今回紹介させて頂く「KIND Wallet」です。「KIND」という名前からわかるように「親切な財布」という意味が込められており、心遣いがある「日本人らしさ」が表現された財布とも言えます。高齢者、シニア層、手が思い通りに動かしにくい方向けにも使いやすさへのこだわりが詰まっておりますので、ぜひご参考にしてください。

「誰もが使いやすい」を体現した財布

KIND Walletの取り出しやすさ


KIND Walletは高齢者を始め、手の不自由な方などを含めた「誰もが」使いやすい財布を目指すために、あまり類を見ない非常に特徴的な構造になっています。外観は通常のフラップ財布なのですが、財布を開くと複数のマチがあり大きく口を開けることができるようになっています。お札部、カード入れ部、小銭入れ部とそれぞれ用意されており、すべてが取り出しやすいように考えられ、一目で見渡せる構造になっています。

「使いやすさ」は「取り出しやすさ」

財布の「使いやすさ」にもいろいろとありますが、KIND Walletのこだわりは「取り出しやすさ」です。
お札、カード、小銭のすべてを取り出しやすいに考えられた構造で作られています。これはKIND Wallet公式ホームページに記載があるように開発者の祖母の怪我によりうまく財布が使えない状況を見たことが開発の契機になったようです。

なによりも「財布の取扱に困難を感じる方のために」というように誰もが使いやすいようにというユーザビリティ面でのこだわりが非常に強い財布となっています。各収納部分にそのこだわりが詰め込んであるので、それぞれ見ていきましょう。

お札入れ

お札入れ部分

お札入れ部分は、通常の長財布のように大きいポケットタイプではなく、お札の側面も目視できるようにL字タイプとなっており、取り出し易さはもちろんのこと、ひと目見ただけでお札の枚数や種類がわかるように視認性も非常に良くなっています。
またお札がこぼれ落ちないように下部に小さなマチがついておりストッパーの役割を果たしています。

小銭入れ

小銭入れ部分


小銭入れ部分は非常にユニークで大胆な構造となっています。
小銭入れはあえて浅く広く作られています。これは財布を使用している人ならわかるとは思いますが、奥底に隠れている小銭をレジの前で急いで取り出すのは意外と至難の業で、わたしも日常的に二つ折り財布を使用していますが、二つ折り財布の小銭入れから小銭を取り出すときに、特に最深部のマチに挟まっていあったりすると非常に取り出しづらいことこの上ないです。

KIND Walletの小銭入れは非常に浅い構造となっているため奥に隠れてしまうことなく取り出すことができます。原理としてわかっていても容量という面を捨て、小銭入れ部分のみを浅く作ろうとするハイブランド財布なんてものはありません。KIND Walletは本当に「親切さ」に特化した財布だというのがこのようなこだわりから見ることができます。

カード入れ

カード入れ部分


特筆すべきカード入れ部分は、財布を開くことによってカードがユーザの視点へ飛び出すような形となっています。これはキプリスの長財布と似ている構造となっており、財布の構造を考える人には感服いたします。しかし、こだわりはそれだけではなく、カード入れ部分は中央部分と背面部分に数箇所あり、それぞれカードを締め付ける強さ、マチの高さが違います。

中央部分に存在するカード入れは非常に大きくゆったりとしているため取り出しやすいのですが、落ちてしまわないか少し不安になります。しかし、財布内部の背面部分に設けられたカード入れ部分はしっかりとカードをホールドするようにされているため、万が一財布が何かの拍子に開いてしまっても抜け落ちることはありません。

使い方としては使用頻度が低く重要性の高いキャッシュカードやクレジットカードはしっかりとホールドする背面部分のカード入れに、数がかさばるポイントカードやスタンプカード、またレシートなどは財布中央部分のフリーポケットへ入れるなどの整理整頓も行うことができるでしょう。

素材から製造まですべてが日本製

KIND Walletの皮革


KIND Walletのこだわりのひとつに「メイドインジャパン」があります。
表面に使用している皮革は日本の革の街である姫路市の革を使用し、製造は「財布の街」と称される上野・御徒町の職人がひとつひとつ丁寧に手作りしています。

また特徴として挙げておきたいのは表面の皮革です。KIND Walletの皮革は型押されているため経年変化を楽しむというよりは、購入当初の綺麗な状態が持続し、経年変化を楽しむような皮革よりも断然傷が付きにくい、傷が目立ちにくいというメリットがあります。

数日間使用してみて


KIND Walletを使用する機会がありましたので、実際に使用してみての使用感や実直な感想をレビューさせていただきます。
大きく「KIND Wallet」の銀箔が施された化粧箱が素敵ですね。男女兼用のようですが、ココらへんから女性らしさも感じられます。


光の加減で写真では色が判別できないと思いますがダークブラウンです。思っていたよりも大きい印象があり、構造上容量は通常の長財布よりも少なめかと思いましたが、中には結構いろいろ入れられると思います。色も大人めなのでカチッとした固めの印象もありますね。


個人的にはラウンドファスナーよりもフラップ財布の方が好きなので開けやすく感じます。銀色のボタンが両端に配置されています。


財布正面の右下にはKIND Walletロゴの刻印が施されています。財布もロゴもカチッと四角で財布の印象もここから来ているのでしょう。


財布内部の小銭入れ部分やお札入れ部分、カードポケットは布地となっており非常に財布自体軽い印象を受けました。年配の方や手が不自由の方には軽いことは非常に重要な要素のひとつです。また価格面からみてもハイブランドのように総革仕上げの長財布では6万円以上のものもざらにあるため、KIND Walletの価格はプレゼントする方にもされる方にもおすすめできる価格帯です。

しかし、やはり耐久性から見ると革よりも擦り切れることが多くなる傾向があるため、大事に使用することをおすすめいたします。


最も出しやすいと感じたのはお札です。わたしが普段使用している二つ折り財布から見ると雲泥の差の取り出し易さです。また視認性が良いですし、領収書や支払い書なども難なく収納することができます。

数日間使用してみて、かなり印象深かったのはやはり「取り出しやすさ」です。財布全体が大きく口を開く形となっているので視認性はもちろんのこと、二つ折り財布のような指先で取るという動作ではなく、指を突っ込んで取ることできます。開発エピソードにあるように手に怪我をされた方やご年配の方にはかなり大きいメリットになるのではないでしょうか。

わたしも自分自身で使用してみたいというのはもちろんのことですが、母親や親戚、お世話になっている特に女性の少し年配の方へのプレゼントには最適の品と感じます。色はブラックとブラウンということで色の好みさえ合えば女性へのプレゼントに最高に最適な財布ということができるのではないでしょうか。

KIND Walletとは

これまでKIND Walletという財布を見てきましたが、まだ「KIND Wallet」という名前を聞いたことがないという方がほとんどのことでしょう。

それもそのはず、このKIND Walletは現在スタートしたばかりにできたてホヤホヤの事業のようです。その根幹にあるのが…

「社会の全ての人が楽しいと感じられる瞬間を創り出す」

というコンセプトを持つKIND Projectsチームのプロジェクト第一弾がKIND Walletの販売ということのようです。海外の人気ブランドであるホワイトハウスコックスやイルビゾンテといった財布もカッコよく素晴らしい財布ばかりですが、「KIND」という名前からしても日本人らしい親切さが出ている財布が非常に素晴らしいです。

開発の契機

開発者の祖母が怪我により通常の財布からのカードや小銭の出し入れが困難となってしまい、外出までも控えるようになってしまったため、その問題を解決するために開発されたのがこのKind Walletなのです。

そのため、売れるための財布、人気が出るための営業的商品というよりは手が不自由な方、高齢者など、レジの前で時間がかかってしまい嫌な思いをしたことのある方、通常の財布では取り出しに煩わしさを感じている方にぜひ見ていただきたい財布です。開発者のように財布を変えることにより気分も一新して生活に変化をもたらす一歩となるかもしれません。

また第一弾ということで、第二弾、第三弾があるのか…。更には私は二つ折り財布ユーザーなので、二つ折り財布の使いやすい財布なんかも出てきたら非常に嬉しいです。Wallet Journalでも追って紹介していこうと思います。

現在、KIND Walletはブラックとブラウンの長財布が二種類販売しています。気になった方、ご年配の方へのプレゼントにもピッタリですので、ぜひチェックしてみてください。

KIND Wallet 長財布
KIND Wallet 長財布

KIND Wallet 長財布

ブランドKIND Wallet
価格25,800円(2020年1月)

KIND Walletの長財布。表面に国産の型押し牛革を使用しており、カラーバリエーションはブラックとブラウンが用意されています。ビジネスにもプライベートにも使用できるデザインで使いやすさを追求した財布のため年上の女性へのプレゼントにも最適な財布です。

シニア向けのおすすめがま口財布

また高齢者に人気の財布には「がま口財布」が挙げられます。小さなファスナーの引き手を掴むことや、固いボタンを外すことがどんどんと難しくなってくるおばあちゃんやおじいちゃんには、昔ながらのワンタッチで開けることのできるがま口財布は使い勝手がよくおすすめです。

ここでは、本革を使用した耐久性優れ、さらには柔らかい革を使用したお年寄りの方におすすめしたいがま口財布をご紹介します。

テッセレ がま口財布
テッセレ がま口財布

テッセレ がま口財布

ブランドダコタ
素材牛革
価格17,600円

柔らかい皮革と暖かみのあるデザインが特徴のダコタには数多くのがま口財布がラインナップされています。この「テッセレ」シリーズのがま口財布は、イタリアンレザーを編み込んだオシャレなデザインに外ポケット等を付けず、シンプルな仕上がりになっています。

がま口を開くと、札入れ、カードポケット、小銭入れすべて見ることができるのは、年配の方にとって使いやすい財布になっています。

 がま口 ロングウォレット

がま口 ロングウォレット

ブランドイルビゾンテ
素材牛革
価格24,379円

イタリアの人気ブランドであるイルビゾンテにもがま口財布がラインナップされています。イルビゾンテに使用されている皮革はオリジナルレザーで、革質は柔らかくエイジングしやすいことが知られています。

イタリアと日本のデザインが融合したような長財布で、イルビゾンテの象徴であるロゴが財布正面に刻印されています。男女兼用のデザインのため、老若男女問わずにおすすめできる使いやすくお洒落な財布となっています。