希少価値が高く牛革とは一線を画する艶が魅力の「コードバン」。そのコードバンを使用したココマイスターの財布が非常に人気のため、なかなか購入できない「品切れ状態」が続いています。
本ページでは、その人気のココマイスターの3種類のコードバン財布の比較、解説を行っています。それぞれの財布に異なる利点・魅力があるため「コードバン財布がほしい」という方はぜひ一読していただければと思います。
またコードバン財布を扱う他のブランドを見てみたい方は別ページにてココマイスター以外のブランドも紹介していますので、合わせて御覧ください。
目次
コードバンとは何の革?
革の種類の中でも「キングオブレザー」と称されるコードバン。希少価値が高いにも関わらずココマイスターを始め多くのブランドで使用され、世界中の人とに愛されている「コードバン」とは、いったいどのような革なのでしょうか。
まずコードバンとは、馬の臀部(おしり)の皮を使用した革のことです。このコードバンに使用される部分は非常に繊維が引き締まっており、しなやかで強い強度を誇る部分です。
そしてコードバンは非常に美しい艶を持つ革として知られており、牛革ではなかなか到達できない宝石のような艶が人々を魅了し続けています。またコードバンの使用していくほどに革が育つ経年変化の楽しさも人を惹きつける魅力のひとつと言えます。更にコードバンについて知りたい方は下記のページも合わせてご参考ください。
ココマイスターのコードバンを使用した3シリーズ
日本製ブランドのココマイスターには「コードバン」というひとつのシリーズの中にも3種類のコードバン財布をラインナップしています。それぞれのコードバンは革の加工方法や作り方が異なるため手触りから経年変化の違い、価格帯も全く異なりますので、いま一度ココマイスターのコードバンシリーズを詳しく見ていきましょう。
ココマイスターのコードバン財布は以下の3種類から構成されています。
- マイスターコードバンシリーズ
- コードバンクラシックシリーズ
- シェルコードバンシリーズ
以前まではコードバンとヌメ革を組み合わせた「コードバン」というシリーズもありましたが、現在はなくなっており今は上記の3種類がラインナップされています。コードバンという素材は希少価値が高く今あるシリーズもいつまでも購入できる状態が続くとは限らないということも覚えておいたほうが良いでしょう。
それでは、この3種類のコードバンシリーズをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
マイスターコードバン
ココマイスターのコードバン財布では定番となっている「マイスターコードバン」シリーズは、「水染めコードバン」とも呼ばれる染料にコードバンを浸けて染色しています。そのため革の芯までしっかりと染み込んでおり透明感のある艶が美しい表情を見せてくれます。
またカラーバリエーションも他のコードバンとは異なり、美しい発色の良さを見せてくれるのもマイスターコードバンシリーズの利点です。深海のように深い青色が特徴の「ブループラネット」、まるでエメラルドのような艶を見せてくれる「グリーンプラネット」があり、ひと目見て綺麗だと感じさせてくれるカラーが用意されています。
このマイスターコードバンシリーズの内装にはイタリア産のオイルレザーが使用されており、ナチュラルなカラーのため外装の「ブラック」と「ボルドーワイン」とのコントラストの非常によく映える内装となっています。財布を開いた瞬間に見えるダイレクトな革の質感を楽しむことができるようになっています。
さらに「グリーンプラネット」と「ブループラネット」の2種類の内装にはナチュラルよりも色濃いビンテージカラーが採用されており、色濃い外装とマッチするようなデザインとなっています。
コードバンクラシック
ココマイスターのコードバン財布の中ではもっとも新しいシリーズの「コードバンクラシックシリーズ」。マイスターコードバンに比べ新品時の革の表情は渋いイメージを魅せる外装に使用されている革は、日本製の蝋引きコードバンです。ずっしりと重厚感のある蝋引きコードバンは、ブライドルレザー同様に蝋が浮き出ており、使用していくに連れて色濃く艶が増すエイジングを見せてくれる「育てる革」となっています。
内装のアマンデルレザーとは?
著者であるわたしは革財布の情報を収集したり、発信したり、レザークラフトなんかも噛じったりしていますが、この「アマンデルレザー」については聞き覚えがありませんでした。一般人よりも少しだけ革に詳しいわたしが知らないのであれば、消費者である一般の方は絶対に聞いたことのないのが「アマンデルレザー」です。
ココマイスターの公式ホームページでは当然のように「アマンデルレザー」と称されているこの皮革は、ベルギーで1873年から続いている老舗タンナー「マシュア社」が作る皮革であることは間違いありません。このマシュア社は140年間もの間、タンニン鞣し一筋の皮革作りを行っている非常にブランド力のあるタンナーです。このようなマシュア社が作る皮革はどれも上質な皮革として世界各国のブランドで使われており、ココマイスターのアマンデルレザーもそのひとつのようです。
日本国内でもSLOWやワイルドスワンズ、コルボといったレザーブランドにマシュア社の皮革が使用されており、品質は確かなものとなっています。
参考リンク:マシュア社の公式ホームページ
シェルコードバン
ココマイスターのコードバンシリーズの中で最も高価な財布の「シェルコードバン」は知る人ぞ知るアメリカのシカゴにある「ホーウィン社」が作るシェルコードバンを使用したシリーズです。
ホーウィン社のシェルコードバンはエイジングを楽しむことを前提して作られており、オイルを多く含んだ革は靭やかで張りのある美しい仕上がりとなっています。購入当初は曇りがかった表情を魅せますが、使用していくにつれて革は強く鈍く光沢を放っていくのがわかるはずです。そのエイジングの美しさこそ世界中のコードバンファンを熱狂させる要因となっています。
参考リンク:ホーウィン社の公式ホームページ
コードバンシリーズ唯一の無双財布
ココマイスターのシェルコードバンシリーズは、シリーズ内で唯一の無双タイプの財布となっています。コードバンの中でも希少価値の高いシェルコードバンを外装・内装にも使用している贅沢な作りとなっており、存分に革の質感やエイジングを楽しめる財布です。
3シリーズの比較表
一通りココマイスターのコードバンシリーズをおさらいしたところで、簡単な比較表にまとめてみましょう。
シリーズ | 素材 | 価格帯 |
---|---|---|
マイスターコードバン | 外装:水染めコードバン 内装:オイルレザー |
二つ折り財布:48,000円~ 長財布:67,000円~ |
コードバンクラシック | 外装:ロウ引きコードバン 内装:アマンデルレザー |
二つ折り財布:51,200円~ 長財布:64,200円~ |
シェルコードバン | シェルコードバン(無双) | 二つ折り財布:78,000~ 長財布:95,000円~ |
素材においてはどれも上質なコードバンということに変わりはないので、綺羅びやかな艶がほしいのか、無骨で格好いい財布がほしいのか、エイジングを楽しみたいのかなどのあなたのニーズと予算からコードバン財布を選ぶと良いでしょう。
その他にもココマイスターの店舗が近くにある場合は実際に見に行くこともできます。実物を手にとって購入に至るのが最も確実に自分の気に入った財布を手に入れる方法でしょう。店舗が近くにない方はインターネット上の画像を見たり、カラーバリエーション等も選択肢の要因に入れてみてはいかがでしょうか。
品切れ状態が続く中で購入する方法は…
またコードバン財布はどれも品薄状態が頻出する非常に人気の高いアイテムとなっています。「誕生日に購入しよう」や「給料が出たら買おう」と躊躇しているとココマイスターのコードバン財布はすぐに売り切れてしまいます。
特にシェルコードバンは最も人気が高いアイテムのため、購入するには「販売お知らせメール」に登録することを絶対におすすめいたします。