メンズ革財布の定番の皮革のボックスカーフはツルツルした表面は傷が付きづらく均一で整ったキメが特徴の皮革、で比較的経年変化が少ないという皮革です。経年変化が苦手な方に選ばれる皮革と言ってもいいでしょう。
黒色が多いボックスカーフは大人の男性を気取らないお洒落を演出してくれます。もちろん、シンプルな財布が多いのでビジネスにもカジュアルにも組み合わせることができますね。
ボックスカーフを使用した革財布をブランド毎に見ていきましょう。
ボックスカーフとは?
レザーブランドやファッションブランドで見かける「ボックスカーフ」という皮革。このボックスカーフとはいったいどのような皮革なのでしょうか。その他にさまざまある牛革とはどのような違いがあるのでしょうか。
ボックスカーフとは、名前の通り原革に「カーフ」と呼ばれる仔牛の皮を用いており、それをクロム鞣しを施した皮革の一種を指します。更にこの「ボックス」には諸説ありますが、ボックスカーフの第一人者である「カーフ・フロイデンベルク」という今はなきタンナーが作った革のことを指して「ボックスカーフ」と呼んでいましたが、現在では同様の製法で作られた皮革のことをボックスカーフと呼ぶようになりました。
このように現在ではいくつかのタンナーがボックスカーフを手掛けていますが、150年の歴史を持つカーフ・フロイデンベルク社の技術を受け継いだのが、現在でも世界にボックスカーフを送り出している「ワインハイマー」というタンナーです。
もちろん、それ以外にもドイツを始め高品質のボックスカーフがありますので、財布を選ぶ際にはタンナーの名前を見てみると革への関心、愛着も増していくことでしょう。
ボックスカーフの美しさとその魅力
そんなボックスカーフはタンニン鞣しの皮革とは異なった美しい表情をみせてくれます。革には適度なハリがあり、革表面には繊細さと美しい光沢が見られるのが特徴で、サラサラとした手触りが病みつきになる魅力を持ちます。
革というとヌメやブラウンと言ったイメージを持つ方がいますが、ボックスカーフは黒色が主流となっています。まさに漆塗りのような美しさがある漆黒の黒は持っているだけで高級感が溢れ出る存在感を発揮します。
さらにボックスカーフは最高峰のブランドと名高いエルメスでも使用されており、クロム鞣しの特性である発色の良さでビビッドな色のアイテムも非常に人気の高い皮革となっています。
最高級皮革「クリスペルカーフ」
ボックスカーフはドイツのカーフ・フロイデンベルク社のボックスカーフという革と特徴や製法が似ている皮革の総称として使われており、その中でも現在最高級に位置するボックスカーフが同国の「ペリンガー社」というタンナーが作るクリスペルカーフという革です。
ペリンガー社を代表する皮革と言っていいほど非常に上質な皮革で、革表面は非常に繊細な仕上がりで水が流れるような水シボというシワが細かくあるのが特徴的です。
通常クロムなめしの皮革は経年変化が楽しみにくいと言われていますが、クロム鞣しでありながら使用するにつれてクリスペルカーフは色が濃く艶が増すエイジングを見せてくれます。下記ではボックスカーフに合わせてクリスペルカーフの財布もご紹介いたしますので、ご参考にしてください。
ビジネスマンにおすすめしたい財布ブランド6選
CYPRIS(キプリス)
FUITAKA(フジタカ)
土屋鞄製造所
COCOMEISTER(ココマイスター)
クリスペルカーフ・ロシュウォレット
ブランド | ココマイスター |
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素材 | クリスペルカーフ |
クリスペルカーフ・ロシュパース
しかし、クリスペルカーフは希少価値が非常に高い皮革のため在庫切れ状態が続く状態にあるのも考慮する必要があります。
ブランド | ココマイスター |
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素材 | クリスペルカーフ |
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ETTINGER(エッティンガー)
HERMES(エルメス)
おわりに
いかがだったでしょうか。ハイブランドでも財布や鞄に上品に使用される皮革のボックスカーフ。冠婚葬祭にも合わせられる黒色の財布やビジネスシーンに内ポケットへ忍ばせることのできる薄財布との相性が良く、持っているだけで上品さをアップさせてくれるファッションのアイテムとしてもボックスカーフの財布はおすすめすることができます。