安定した高い品質が評判の国産ブランドのキプリス。
キプリスは、妥協を許さない「菊寄せ」等の細部までこだわる高い技術力の縫製技術や多様な皮革を組み合わせたバリエーションが豊富さから自分へのご褒美はもちろん、贈り物にも最適な人気の高いブランドです。
今回は、そのキプリスのオリジナルレザーであるシラサギレザーと、革のダイヤモンドと称されるコードバンが組み合わさった長財布をレビューさせていただきます。
高級感溢れる純札入れとなっており、まさに大人の男の財布と言った存在感がある、キプリスのシラサギレザー×コードバンの長財布を見ていきましょう。
キプリスについては以下のページで詳しく紹介していますので、ご参考ください。
キプリスのコードバン財布について
キプリスは非常に品数の豊富なレザーブランドであるため、ひとつのシリーズに対して長財布や二つ折り財布、小銭入れ、キーケースと一通りのアイテムを網羅しています。そのシリーズの中にもいくつかの種類のコードバンがありますので、キプリスで現在（2019年10月）取り扱っているコードバン財布をチェックしておきましょう。
オイルシェルコードバン＆ヴァケッタレザー
外装には何ヶ月も時間をかけて仕上げられた水染めコードバン、内装にイタリアのトスカーナ地方で受け継がれる伝統製法で生み出されたバケッタレザーが使用されたシリーズ。
透明感のあるコードバンはブラック、チョコ、ネイビーと暗色系を中心としており、内装のバケッタレザーはナチュラルカラーのため内外のコントラストが美しく、どちらの皮革も経年変化が楽しめるキプリスの人気シリーズです。
オイルシェルコードバン＆シラサギレザー
上記と同様に外装はオイルシェルコードバンを採用しており、内装には明るい色も用意されているキプリス開発のオリジナルレザーの「シラサギレザー」が使われたシリーズ。
艷やかなコードバンにも引けを取らない存在感のあるシラサギレザーを合わせており、シラサギレザーにはレッド、ネイビー、チョコの3色が用意されています。キプリスの中では非常に人気かつ定番シリーズであり、本ページ下部でもレビューを掲載しておりますので、ぜひご参考にしてください。
新コードバン＆ベジタブルタンニン
外装には上質な国産コードバン、内装には植物性由来の方法で鞣されたヌメ革を採用したコードバン財布としては非常にオーソドックスなシリーズです。キプリスの中でもトップクラスに人気の理由はそのリーズナブルな価格設定です。
コードバンを使用した財布ですが、内装にはヌメ革、見えない箇所に布素材を使用しているためコストを抑えており、長財布でも3万円程度で販売されているため、初めてのコードバンやプレゼントにもおすすめできるシリーズとしてランキング上位にランクインしています。
現在、キプリスで販売されているコードバン使用したシリーズは上記の３つとなっています。キプリスは新商品を続々と出している反面、コードバンの希少性も相重なり廃盤となるシリーズも多くあるため、気に入った財布シリーズがあれば早めにチェックすることをおすすめします。
また他ブランドのコードバン財布と比較するとキプリスのコスパの高さがわかるかと思います。国内のコードバン財布を取り扱うレザーブランドを別ページにて紹介していますので、以下よりご参考にしてください。
コードバン＆シラサギレザー長財布の使用レビューと感想
キプリスの中には「コードバン」という表記が多くありますが、今回紹介するコードバンは国産コードバンとなります。艶はもちろんのこと、張りのある強い革というのがヒシヒシと伝わってきます。
財布の全容はこちら。
試用期間は1年程度で、少し熟れてきている感じがしてきました。落ち着きのある色合いになりましたが、角度を変えてあげるとその艶がわかります。
財布を内側にはキプリスオリジナルのシラサギレザー。色は上品な赤色に見えますがチョコになります。
遠目から見ると薄っすらと模様が入っており、透き通るような透明感のある皮革です。また、コードバンのようにハリがありツルツルとした肌触りの中に奥行きのある色が特徴的です。
キプリスにもありますが、内側の皮革にヌメ革を使用している財布が多くあります。ヌメ革は経年変化を楽しむには持って来いの皮革ではあるのですが、汚れやすい・汚れが目立つというデメリットも持ち合わせています。その点、コンビ鞣しを行いグレージング加工を行っているシラサギレザーは汚れが付きにくい・目立ちにくいというメリットがあります。
財布内部も洗練されており、カードポケットが10個、お札入れのように大きいフリーポケットが1つ、お札入れが1つとなっています（CYPRISと書かれている方がお札入れ）。写真では中々お伝えしにくいのですが、カードポケットのパーツの一つ一つが非常に肉厚な印象を受けました。シラサギレザー自体ツルツルとした肌触りのため、カードを入れる際にもスルッと入り込みますが、財布自体が肉厚のため勝手にカードが落ちてしまう心配もありません。
お札入れの内部には贅沢にもそのままシラサギレザーが使われているため、汚れにくくお札も非常に取り出しやすいです。下記の画像の手前側もシラサギレザーが使われています。
しかし、このこの長財布にはマチが付いていないため、ガバっと開くことが出来ないという点も考慮しなくてはいけません。お札も入る枚数は10枚～15枚程度と限定する必要がありそうです。
反対側に付いているフリーポケットも同様のサイズですが、こちらには異なる素材の裏地が使用されています。
紹介したキプリスのコードバンシリーズ
いかがだったでしょうか。今回紹介させていただいたキプリスのコードバンシリーズは「オイルシェルコードバン＆シラサギレザー」です。同シリーズにはラウンドファスナー以外のほとんどの財布のタイプが取り揃っているので、自分にぴったりのおすすめ財布を選ぶことができると思います。
長財布 オイルシェルコードバン＆シラサギレザー
本ページと同様の小銭入れがなくマチなしの束入れタイプです。もちろん、同シリーズ内には小銭入れ付きの長財布があるため、自分の財布スタイルにあったものを選ぶことができます。
二つ折り財布 オイルシェルコードバン＆シラサギレザー
こちらは小銭入れ付きの二つ折り財布です。スタンダードな作りのもので、他にも小銭入れがない二つ折りの札入れタイプもあり、どちらもコードバンの二つ折り財布とは思えないリーズナブルな価格となっています。
その他にもこのシリーズには以下のアイテムがラインナップされています。
- パス入れ
- 名刺入れ
- キーケース
- キーホルダー
- ボックス型小銭入れ
身の回りのものをすべて本シリーズで揃えてしまうこともできるほどのラインナップの豊富さです。
おわりに
さて、キプリスのコードバン×シラサギレザーの長財布はいかがだったでしょうか。
私は他ブランドのコードバンを使用した長財布を触る機会が多くありますが、このコードバンとシラサギレザーの長財布はその中でも非常に気品溢れ高級感があるため、大人の男性にピッタリの財布だと感じます。これはクロコダイルやリザードと言った表立った高級感ではなく、格好つけすぎない渋さも兼ね備えているため、父親へのプレゼントにもおすすめしたい財布です。
また本ページで紹介した財布は小銭入れがない長財布タイプですが、もちろんキプリスには小銭入れ付きの二つ折り財布やこの長財布と組み合わせて使用することができる小銭入れもリーズナブルな価格で用意されています。
コードバンと言えば、シカゴのホーウィン社が有名ですが、国産コードバンでもコードバン財布となると他ブランドを見てもらえればわかるように非常に高価な財布となってしまいます。そんな中で3万円台のコードバン長財布でこのクオリティ、かつ内装のシラサギレザーも合わさり非常に魅力的です。
