2009年創業という業界内では非常に若いブランドでありながら質の高い革財布を始めとする革製品を提供し台頭し続けている注目度が高い高品質ブランドです。欧州から最高級の革を仕入れ、日本の熟練された職人たちがひとつひとつに手間と労力をかけて創りあげた革財布は一生付き合えるパートナーになります。ココマイスターの最大のコンセプトとなっているのが「MADE IN JAPAN」です。いい素材と良い職人とのコラボレーションでお客さんに満足を提供したいという強い志が伺えます。ココマイスターの価格帯は2万5千円程から5万円までとなっています。それほど幅が広くないため初めての革財布も選びやすいかもしれません。
目次
ココマイスターのシリーズは20種類以上!
人気急成長中の日本製ブランドのココマイスターですが、その豊富なシリーズは現在(2019年11月)において20種類以上が存在しています。使用している素材、外装・内装との組み合わせ等、使用している皮革によってそれぞれが最も適した財布の形をひとつひとつ作っているのがココマイスターの素晴らしいところです。
しかし、20種類以上のシリーズを擁するココマイスターですが、ココマイスターの財布を購入したいと考えた場合、これほど豊富なラインナップがあるがために反対に迷ってしまう方も多いはずです。
イギリス産、イタリア産、アメリカ産などの皮革はどれも銘革と呼ばれる美しく素晴らしい皮革ばかりですので、どれが良いとかどれが悪いという甲乙をつけるものではありません。本ページではココマイスターのそれぞれのシリーズを分類し、あなたに最も適したココマイスターの財布をご紹介できればと思います。ココマイスターの豊富なシリーズを大きく分類すると以下のように分けることができます。
- 定番シリーズ
- 高級シリーズ
- ユニークシリーズ
それでは、日本の熟練した職人がひとつひとつ時間をかけて作るココマイスターの財布を見ていきましょう。
ココマイスターの定番5シリーズ!
「革」についてあまり興味がなかったり、「人にプレゼントしたいけどどれがいいのかと迷ってしまう」など、悩んでしまうほどシリーズがあるのも一つと難点と言えます。しかし、その豊富なシリーズの中にも「定番」と言えるシリーズがあります。
「こだわりはないけど、とりあえず良い革を使った上質な財布がほしい」
という方におすすめしたいココマイスターの定番シリーズは以下の5シリーズ。
- ブライドル
- コードバン
- マットーネ
- マルティーニ
- ナポレオンカーフ
これらの5つのシリーズは、現在ラインナップされている豊富なシリーズが展開される前からココマイスターにある定番シリーズとなっています。他シリーズにはこれらの基本となるシリーズに使用されている皮革をかけ合わせた組み合わせシリーズもあるため、まずは基本となるシリーズを押さえておきましょう。
ブライドルシリーズ
ココマイスターの「ブライドル」は、定番中の定番とも言えるシリーズとなっており、非常に人気が高いアイテムが揃っています。このブライドルシリーズは、外装に英国産ブライドルレザー、内装にヌメ革を使用したシリーズです。
堅牢なブライドルレザーと革本来の質感を楽しめるヌメ革を組み合わせたスタンダードかつ非常にシンプルな財布シリーズで、リーズナブルな価格設定と高い耐久性からコストパフォーマンスに優れたシリーズと言えます。
外装と内装のコントラストが美しく、どちらも経年変化しやすい皮革のため初めて革財布を持つ方でも存分に革を楽しめる財布となっています。使用していくに連れて移りゆく「味」を楽しんでみましょう。
その他にもココマイスターには、このブライドルレザーを外装・内装ともに使用した無双タイプの「ジョージブライドル」や、外装にブライドルレザー、内装にマットーネという革を使用した「ロンドンブライドル」というシリーズも展開していますので、合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか。
コードバンシリーズ
レザーブランドでは言わずとしれた高級皮革のコードバンは、馬の臀部を使用した美しい艶が特徴の皮革です。コードバンを使用したココマイスターのコードバンシリーズには、現在さらに3つのシリーズが用意されています。
- マイスターコードバン
- コードバンクラシック
- シェルコードバン
一言に「コードバン」と言ってもそれぞれの特徴や価格帯が異なりますので、コードバンシリーズをひとつずつ見ていきましょう。
1つ目は「マイスターコードバン」とは「水染めコードバン」と呼ばれており、顔料を使用せずに時間をかけてゆっくりと染料を使用して染み込ませていく素材です。顔料を使用していないためコードバン本来の美しさをそのままに艷やかに輝く光沢があるコードバンです。
2つ目の「コードバンクラシック」は、世界に誇る日本製のコードバンにブライドルレザーと同様にロウ仕上げを施したコードバンシリーズです。名前からもわかるように非常にクラシカルで渋い表情を魅せるコードバンとなっており、使用していくにつれて生まれる光沢は唯一無二の自分だけの財布を作り上げていきます。
内装にはベルギーの老舗タンナーが作り上げる「アマンデルレザー」という皮革を使用しており、外装・内装ともに「大人の男性」を思わせる上品な仕上がりとなっています。
そして3つ目はコードバンの中でも最高級とされるアメリカのタンナー「ホーウィン社」が作る「シェルコードバン」です。世界中のレザーマニアを唸らせるホーウィン社のシェルコードバンは100年以上続くと言われる伝統製法で作られ、オイルをたっぷりと含んだ皮革です。そして特筆すべきはそのエイジングの美しさです。
購入当初は曇りがかった革の表面ですが、使用していくにつれて独特な鈍い光沢を見せ、圧倒的な存在感を放つ高級皮革です。牛革や他のコードバンをも寄せ付けない異色の艶・光沢を持つのがホーウィンシェルコードバンです。
コードバンという皮革について更に詳しく知りたい方は以下のページも合わせて参考にしてください。
マットーネシリーズ
上記2シリーズとは少し異なる暖かみを感じられるココマイスターの「マットーネ」は、イタリアの伝統製法で作られたバケッタレザーと呼ばれる古い歴史を持つ皮革を使用したシリーズです。イタリアの老舗タンナーの「バダラッシカルロ社」が作る美しい革にはたっぷりのオイルが染み込んであるため、色は深く光沢が生まれるエイジングを見せてくれるのがマットーネの魅力です。
このマットーネシリーズの内装には定番のヌメ革が使用されており、初めての革財布でもメンテナンスフリーで使うことのできる定番シリーズです。
更にマットーネシリーズには、型押しや加工を施していない通常のマットーネ以外にも革を織り込んで作るイントレチャートが非常に人気を博しています。マットーネの暖かさをそのままにお洒落で上品なデザインに仕上げられたイントレチャートは熟練された職人でしか作ることのできない財布です。
このマットーネを内装、ブライドルレザーを外装に使用した「ロンドンブライドル」シリーズも合わせてチェックしてみてはいかがでしょうか。
さらにマットーネという皮革を詳しく知りたい方は下記のページでまとめてあり、さらにマットーネの二つ折り財布「マットーネ マルチパース」のレビューも、合わせてご参考ください。
マルティーニシリーズ
マットーネと似ている皮革の「マルティーニ」シリーズは、マットーネと同様のタンナーであるバダラッシカルロ社で作られるバケッタレザーです。オイルをたっぷり含んでいるため、メンテナンスも最小限で済み、使用していくにつれてどんどんと中のオイルが馴染んでくるのがわかります。
このマルティーニもやはりエイジングがしやすい皮革のシリーズのひとつです。
ナポレオンカーフシリーズ
アンティーク感ある革が特徴のココマイスターの「ナポレオンカーフ」シリーズ。一般的な牛革の表面はつるつるとした手触りですが、このナポレオンカーフでは、ヌバックと呼ばれる革表面をやすり等で起毛処理させた革を使用しており、「サラサラ」「ふわふわ」とした手触りが非常に特徴的なシリーズです。
ナポレオンカーフはたっぷりとオイルが含んであるため、使用していくにつれて内部のオイルや手脂などで革表面の起毛処理がどんどんとなくなっていくのがわかります。その後、つるつるとした手触りになり奥深い艶・光沢が生まれるエイジングを見せてくれます。
ココマイスターのナポレオンカーフは非常にエイジングが早い革として知られており、よく触る箇所は色濃く艷やかに、あまり触らない内装は起毛がそのままの状態で残るため、エイジングを楽しむ革としてもおすすめのシリーズです。
革で魅せる!ココマイスターの高級皮革を使用した3シリーズ
公式サイトを見ているだけでも楽しくなってしまうほど様々な皮革を使用しているココマイスターですが、その中でも「高級」というワードが相応しいシリーズが存在します。
素材の希少価値・皮革の加工の難しさにより高価格帯になってしまいますが、他の素材とは一線を画する高級シリーズはこの3シリーズです。
- クロコダイル
- シェルコードバン
- ザオークバーク
クロコダイルシリーズ
言わずとしれたエキゾチックレザーの代名詞であるクロコダイルを使用したシリーズでは、フランス産のイリエワニを使用した高級財布です。他の皮革を寄せ付けないほどの圧倒的存在感と迫力を放つクロコダイル財布は、まさに「高級」という二文字が相応しいシリーズ。
しかし、クロコダイル財布という見方では決して特別高い価格ではなく、他のブランドのクロコダイル財布と比べてみると意外にも手に取りやすい価格帯なのがわかります。それでも長財布で30万円を優に超える価格となっているのは、成功者だけが持つことのできる財布なのでしょう。
シェルコードバンシリーズ
前述の通りコードバンの中でも最高級とされるアメリカにあるホーウィン社が作るホーウィンシェルコードバンを使用した財布は、紛れもなく高級財布に分類されます。独特の飴色のような光沢を放ち美しいエイジングを魅せるシェルコードバンは希少価値が非常に高く、長財布では10万円相当で販売されています。
しかし、クロコダイルとは異なるのはその人気の高さです。シェルコードバンシリーズは、クロコダイルのように持つ人を選ばない皮革ですので、非常に人気が高くココマイスターの高級財布シリーズの中では最も売り切れ状態が続いているシリーズとなっています。
ザオークバークシリーズ
あまり聞き慣れない皮革にココマイスターの「オークバーク」シリーズがあります。このオークバークとは、英国で受け継がれる非常に古くからある伝統製法でのみ作ることが可能で、オークの木の皮だけを使用し鞣しを行った不思議な革です。
無骨でヴィンテージ感ある外見でコードバンやクロコダイルとはまた異なった迫力を感じさせてくれるシリーズです。そして、そのオークバークを交互に編み込んで生まれたのが「ザオークバーク」シリーズです。
竹細工をイメージして作られたこのシリーズは不思議と日本的な表情を見せてくれ、英国と日本のコンビネーションを実現したシリーズとなっています。
ココマイスターの財布タイプ一覧
ココマイスターのラインナップは様々な素材を使用した豊富なシリーズだけではありません。各シリーズ毎に用意されている財布の種類も非常に多く、職人が100以上いるというのも頷ける豊富さを誇っています。
シリーズによっては、そのシリーズだけのオリジナルの財布タイプもありますが、基本的には以下の4つの財布タイプが各シリーズで販売されています。
- ラウンドファスナー長財布
- かぶせ蓋長財布(通しマチ、V字マチ)
- 二つ折り財布(小銭入れあり、小銭入れなし)
- 小銭入れ
かぶせ蓋長財布
ビジネスマンの味方であるかぶせ蓋タイプの長財布は、どのほとんどのシリーズでも用意されているココマイスターでも定番のタイプです。片方にカードポケット、もう片方にはお札入れ部とカードポケットと小銭入れが付いているスタンダードナ作りです。
ココマイスターのかぶせ蓋長財布には「通しマチ」と言われるマチが広くとっている容量が多いタイプと、「V字マチ」と言われる財布を薄い構造にしているタイプとの2タイプが用意されていることが多いです。
これらも自分が容量を選ぶのか、それともスタイリッシュに持ち歩きたいのかを考慮してどちらの選択肢を選ぶことができるのは非常に強いメリットとなります。
ラウンドファスナー長財布
大容量を誇るラウンドファスナー長財布は、メンズカテゴリーにおいても定番となったアイテムですので、ココマイスターの各シリーズにもラインナップされています。
ココマイスターのラウンドファスナーは、カードポケット×8、フリーポケット×2、札入れ×2、小銭入れがひとつ付いた構造が基本となっています。構造は特筆すべき点はなく、容量を求める方にはマッチできる財布となっています。またファスナーの引き手は、革で作られたものや金具が使われている等、各シリーズによって少しずつ異なるデザインとなっているの要チェックです。
二つ折り財布
ココマイスターの二つ折り財布の構造は至ってシンプルかつスタンダードな作りとなっています。開いて左側にカードポケット、右側に小銭入れが付いており、二つの札入れが設けられ、一つの札入れには隠しポケットのようなカードポケットが二つ付いています。
大きさはそれほど大きな手ではない男性でもすっぽりと収まるコンパクトな二つ折り財布となっています。更にシリーズによっては小銭入れがない「札入れ」もラインナップされており、意外に需要が少ない二つ折り札入れを取り扱うブランドのひとつでもあります。
購入後のメンテナンスと永久保証
ココマイスターではホームページにてココクラブという会員サービスも行っています。ココクラブに入会すると安心の永久保証を受けることができます。もちろん、自分の過失による破損は含まれませんが、基本的にそれ以外での破損や不具合は無償で行なってくれるようです。
これはココマイスターの職人たちに自身があるからできるサービスですね。
またココマイスターのオンラインショップでは前述した「これだけは知っておきたい天然皮革の基礎知識」という革講座があります。それを参考にして自分のほしい革財布、買った革財布の手入れ方法を調べ、メンテナンス用品も併せて購入することを強くおすすめします。