流行のメンズ三つ折り財布をチェック!おすすめのブランドをピックアップ

三つ折り財布

国内において財布の種類で最も高いシェアを誇るのは二つ折り財布、次に長財布となっています。三つ折り財布は、決してスタンダードとは言えないのですが、最近のコンパクト三つ折り財布を始めとし新たに注目されている形体と言えます。

本ページでは、大きく分けて2種類の、海外ハイブランドで注目されているコンパクト三つ折り財布と、国内外の皮革にこだわったレザーブランドの職人たちが作る三つ折り財布をピックアップしてご紹介します。また、三つ折り財布の使いやすさや持つ際に感じられるメリット・デメリット等もおさらいしていきますので、ご参考にしていただければ幸いです。

いま、三つ折り財布が選ばれる理由とは?

いま、三つ折り財布が市場の中で高い注目を集めており、芸能人やハリウッドセレブでもハイブランドの三つ折り財布を持っているインスタグラムも見られることが多くなりました。いま、どうして三つ折り財布がそれほどまでに注目を集めているのでしょうか。

それはキャッシュレス化が背景にあると考えられています。かつては大容量のラウンドファスナー長財布がレディースからメンズにも広まり、紙幣やカードを多く入れることのできることから人気を博していましたが、現在はカード一枚、スマオ一台あれば会計を済ませることができる時代です。

そのため、財布に入れるものは最低限のものだけとなり、財布の小型化が進み始めています。そこで登場したのが、コンパクトな三つ折り財布です。今では、海外のハイブランドをはじめとして多くのブランドがラインナップしています。

自分にあった三つ折り財布の選び方

数あるブランドがラインナップに追加している三つ折り財布。本当に自分がほしい三つ折り財布を選ぶにはどのようなところを見て選べばよいのでしょうか。

タイプを決める

一言に三つ折り財布と言っても二つ折りや長財布とは異なり、ブランドによって多様なタイプが存在しています。大きく3つに分けることができます。

  • 小ささを追求したコンパクト三つ折り財布
  • 二つ折り財布よりも少し大きめなスタンダードな三つ折り財布
  • 二つ折り財布と同様の大きさの三つ折り財布

1つ目の小ささを追求したコンパクト三つ折り財布は海外のハイブランドで多く見ることのできる人気財布です。2つ目の二つ折り財布よりも一回り大きいサイズの三つ折り財布は、英国ブランドのホワイトハウスコックスや国産のワイルドスワンズがスタンダードとしている形体です。

最後に、二つ折り財布と同様の大きさの三つ折り財布は、日本製のココマイスターやイタリアのイルビゾンテなどがラインナップしています。

素材で決める

本革の財布を購入するのであれば素材にこだわって選ぶのもいいかもしれません。レザーブランドやハイブランドで販売されている革財布には大きく分けて、使用していくにつれて革の表情が変化する経年変化しやすい革と購入当初のままの状態を維持できる経年変化しにくい革の財布があります。

革にこだわるなら高品質のレザーブランド

細部まで徹底して精巧な作りを実現する日本製レザーブランド、更に革の本場である欧州の三つ折り財布を扱うレザーブランドをそれぞれ見ていきましょう。各国・各ブランドによって使用する皮革やアイデンティティが異なります。「こんなブランドがあったんだ。」と新たな発見になっていただければ嬉しいです。

Whitehouse Cox – ホワイトハウスコックス

高いブランド力と安定した品質の高さから日本国内においても非常に人気の高いのホワイトハウスコックス。このホワイトハウスコックスにも三つ折り財布が数多く販売されています。同ブランドを始めとして英国レザーブランドの中では三つ折り財布は非常にオーソドックスなタイプとして扱われており、ホワイトハウスコックスと並んで英国御三家と言われるグレンロイヤルやエッティンガーにも三つ折り財布は常にラインナップされています。

ホワイトハウスコックスのアイテムの多くは英国ではお馴染みの「ブライドルレザー」が使われており、英国紳士を思わせるシックなデザインから2トーンカラーでお馴染みの「ホリデーライン」など遊び心のあるお洒落な財布も特徴的です。

S7660 3FOLD WALLET / REGENT BRIDLE
S7660 3FOLD WALLET / REGENT BRIDLE

S7660 3FOLD WALLET / REGENT BRIDLE

ブランドホワイトハウスコックス
素材リージェントブライドルレザー
価格42,900円

ホワイトハウスコックスの代表的な素材であるブライドルレザーに格子状の型押しを施した新定番の「リージェントブライドルレザー」を外装に採用した三つ折り財布です。スムースレザーよりも傷が付きづらく汚れにくいという素材としての利点も持っています。

WHCにとって「S7660」という三つ折りタイプは名定番とも言えるアイテムです。日本国内はもちろんのこと本国でも最もシェアの高いアイテムとなっているため、WHCは三つ折り財布を語るには外せないブランドとなっています。

S7660 3FOLD WALLET / LONDONCALF × BRIDLE
S7660 3FOLD WALLET / LONDONCALF × BRIDLE

S7660 3FOLD WALLET / LONDONCALF × BRIDLE

ブランドホワイトハウスコックス
素材ロンドンカーフ、ブライドルレザー
価格48,400円

上記と同様の「S7660」の三つ折り財布の外装に顔料染めを施した「ロンドンカーフ」という皮革を採用しています。ロンドンカーフは丸みを帯びた凹凸のある型押しを施し、滑らかな手触りが特徴的。

内装には定番のブライドルレザーを使用しており、外装・内装のコントラストがお洒落で美しいアイテムとなっています。また財布正面の左には、アクセントとしてWHCのスタンプが押されているのも印象的です。

IL BISONTE – イルビゾンテ

イルビゾンテは、イタリアが誇る人気、知名度の高いブランドのひとつです。創設者のワニー・ディ・フィリッポが革本来の味わいを楽しむことをコンセプトとしており、イルビゾンテの皮革は加工をされていないことで知られています。最も人気の高い「ヌメ」から始まり独自の皮革で豊富なカラーバリエーションも用意されており、レディース・メンズからとても高い支持を受けています。

イルビゾンテのアイテムはコバは「切りっぱなし」で床面も加工されておらず、日本ブランドのアイテムとは全く反対のベクトルを行くブランドです。しかし、そのラフっぽさがイルビゾンテらしさでもあり、革本来の味わいを楽しむことができます。

COMPACT WALLET(二つ折り)
COMPACT WALLET(二つ折り)
COMPACT WALLET(二つ折り)

COMPACT WALLET(二つ折り)

ブランドイルビゾンテ
素材牛革
価格27,500円

イルビゾンテの定番折り財布です。イルビゾンテでは二つ折り財布として扱われていますが、フラップ部分を含めると三つ折り財布としても認識されています。外側に小銭入れが付いているタイプのため財布を開かなくても小銭を取り出すことができ、カードポケットも6つある容量のあるアイテムとなっています。

財布正面にはイルビゾンテのゴールドに輝くボタンが印象的で、切りっぱなしのコバや皮革は素材本来の味わいをそのままに表現しています。

以下のイルビゾンテの「ヤキヌメ」の三つ折り財布のレビューを合わせてご参考下さい。

細部まで徹底して丁寧に作り込む日本製ブランド

日本には高品質なレザーアイテムを生み出すブランドが数多く存在します。その中でも細部までしっかりと緻密に作り込まれた日本の職人たちが作る日本製のおすすめ三つ折り財布をピックアップしました。

どのブランドも品質には折り紙付きですが、それぞれのブランドによって財布の印象も大きく異なるため、ぜひそれぞれのブランドサイトでラインナップを見てみることをおすすめします。

WILDSWANS – ワイルドスワンズ

「世代を越えて受け継がれる製品」を理念の元、品質の高いレザー製品を作っているワイルドスワンズ。皮革はもちろん、コバと呼ばれる財布の側面から細部に至るまで頑丈なものづくりが行われています。

丸みを帯びたフォルムが特徴的で、ベルギーはマシュア社の堅牢性の高いサドルプルアップを定番の皮革として用いており、他にもホーウィン社のコードバン、ペリンガー社のクリスペルカーフなど各国を代表する高級皮革を積極的に使用しているのもワイルドスワンズの特徴と言えます。

ワイルドスワンズには、それらの皮革を使用した定番三つ折り財布BYRNE(バーン)、少しこぶりな三つ折り財布ENO(イーノ)などがあります。国産ブランドにおいて「三つ折り財布と言えば…」と出てくるブランドとして非常におすすめできるブランドです。

バーン 三つ折り財布

バーン 三つ折り財布

ワイルドスワンズの定番アイテム。曲線を描いたフラップが特徴的で丁寧に磨かれたコバは頑丈さもさることながら特筆した美しさがあります。
価格42,660円
素材牛革
ブランドワイルドスワンズ
イーノ 三つ折り財布

イーノ 三つ折り財布

上記のバーンよりも一回り小さいサイズの三つ折り財布。丸みを帯びたフラップや構造はそのままで小さく短くし、男性の手に簡単に収まることのできます。
価格37,000円
素材牛革
ブランドワイルドスワンズ

Faro – ファーロ


ファーロは日本の職人が手掛けるメイドインジャパンブランドです。カーフやブライドルレザー等の素材を使用し、デザインは非常にシンプルなものが多い傾向にあります。色使いも黒やブラウン、チョコなどシックな大人の男性に似合うような色ばかりです。

ファーロも三つ折り財布が販売しており、タイプとしては上記二つのブランドと同様にフラップ付きの作りとなっています。その中でもおすすめなのは「ロンドンテイルズ」と呼ばれているブライドルレザーを使用したシリーズです。薄く白い粉がかかっているかのように見えるのは皮革に染み込ませたロウでプルームと呼ばれ使用していく中で白っぽさが消えて味わい深い艶が生まれてきます。

ロンドンテイルズ ブライドルレザー ミドルウォレット

ロンドンテイルズ ブライドルレザー ミドルウォレット

価格34,560円
素材ブライドルレザー
ブランドファーロ

Cocomeister – ココマイスター

国産レザーブランドとして高い知名度を誇る「ココマイスター」。コードバンやブライドルレザーと言った様々な皮革を使用したレザーアイテムを非常に多くのラインナップとして取り揃えており、世界の銘革たちで作られてアイテムを見ているだけでも非常に面白いブランドです。

ココマイスターには、一つだけ「ジョージブライドルシリーズ」に三つ折り財布があります。このシリーズでは、外内にブライドルレザーを使用した無双タイプのシリーズとなっており、堅牢性が高く経年変化も楽しむことができるブライドルレザーの三つ折り財布を楽しむことができます。ココマイスターの三つ折り財布は1シリーズしかないため見落としがちのためチェックしてみることをおすすめいたします。

ジョージブライド・ロベルトパース
ジョージブライド・ロベルトパース

ジョージブライド・ロベルトパース

ブランドココマイスター
素材ブライドルレザー
価格36,000円

新鋭レザーブランドのココマイスター唯一の三つ折り財布です。英国産ブライドルレザーを外装・内装に使用した無双タイプの重厚感ある「ジョージブライドル」シリーズです。男性の手に収まる比較的小さめのサイズ感で携帯性に優れたフォルムが特徴的です。

控えめなココマイスターの刻印が施されており、豊富なカラーのブライドルレザーから自分にピッタリの三つ折り財布を選ぶことができます。

三つ折り財布の特徴とメリット・デメリット

三つ折り財布

百貨店やブランドの中でも比較的にマイナーな三つ折り財布ですが、その使い勝手や特徴、メリット・デメリットをまとめてみましたので、まだ使用したことも触ったこともない方、これから三つ折り財布の購入を検討している方はぜひ、ご参考にしていただければ幸いです。

メリット

三つ折り財布を持つにあたり得られるメリットは以下の通り。

  • 収納力の高さ
  • お洒落、可愛いらしいフォルム
  • ボタン留めのため安全性が高い

収納力の高さ

三つ折り財布はカードポケットやお札の収納力に長けています。また財布の種類にもよりますが、例えばホワイトハウスコックスやワイルドスワンズの三つ折り財布にはカードポケットの裏と小銭入れの裏にフリーポケットが存在しており、ここには常に免許証を、ここには一番使うポイントカードを…。のように使い分けることができます。財布自体の大きさをコンパクトに抑えながらも、機能的に収納力を増やしたデザインとなっています。

携帯性

メリットに挙げられる二つ目は携帯性です。二つ折り財布よりも容量は大きいのですが、大きさ自体はそれほど大差はありません。後述しますが、ズボンの後ろポケットに入れるのはおすすめしませんが、鞄に入れてもそれほどスペースを取ることはありませんし、手で持っていても手に収まるコンパクトさなので馴染みやすいかと思います。

ボタン留めのため安全性の高い

三つ折り財布のほとんどがフラップ部分に二つあるいは一つのボタン式となっているため、不用意に開いてしまう心配がないのもメリットと言えます。かぶせ蓋タイプの長財布や二つ折り財布を使用している場合、大きなバッグに収納しておくと勝手に開いてしまっていたり、精神的な面でも「安全性」が感じられるのは嬉しいポイントです。

お洒落で可愛いらしいフォルム

外見に関してはブランドや使用している皮革によっては印象が異なり、わたしの主観的な面が含まれてしまいますが、三つ折り財布はシンプルなデザインのものでも丸みがあり、可愛らしいシルエットが多いように感じられます。フラップ部分に関しても角張ったものは少なく、曲線を描いたものが多く「お洒落、ユニーク性」が感じられるアイテムが多いのも特徴です。。

デメリット

反対に、三つ折り財布を持つにあたり「ここは気になるなー」と思ってしまうデメリットは以下の3つ。

  • 分厚い
  • 使いづらい
  • ラインナップが少ない

分厚い

大きなデメリットに挙げられるのが厚みです。三つ折り財布という名前からもわかるように折り曲げて重なる部分が多いため、厚くなる傾向にあります。さらに小銭やカード、お札を収納すると厚みは大きくなるのが気になる方は多いはずです。そのためズボンの後ろポケット等に入れるのはおすすめはしませんが、もし入れていた場合、厚みがあるため激しく擦れて劣化を早めてしまう恐れがあります。

使いづらい

使いやすさに関してはどのタイプも「慣れ」といってしまえばそこでおわりなのですが、使い始め当初、他のタイプの財布よりも使いづらいと感じる方は多いようです。フラップ部分のボタンを外すことで大きく開くことができるためカードの出し入れは用意ですが、小銭を取るために向きを変える必要があり、お札部分はお札にフィットするような深さではないのも気になる点に挙げられます。

ラインナップが少ない

コンパクト三つ折り財布に関しては、現在、各ハイブランドを中心に非常に豊富なラインナップが用意されていますが、WHCタイプのものはマイナーなため、どのレザーブランドも用意しているというわけではありません。他のタイプと比べるとブランドの選択肢は少なくなるというのを忘れてはいけません。

おわりに

いかがだったでしょうか。多様化した財布のひとつである三つ折り財布は、様々な形や大きさのものがあるため一概に評価することはできません。しかし、各ハイブランド及びレザーブランドから販売されていることからもわかるように、使ってみると必ず「お、いいかも。」と思う瞬間があります。それにハマってしまえばあなたも三つ折り財布のヘビーユーザーになるかもしれません。